音楽ポッドキャストRAC3 vol17『pass the mic!! vol.7(コモリ編)偉大なるロックンロールバンド Pere Ubu』

この記事の内容

spotifyのプレイリストの機能を使い、podcastと楽曲のサンドイッチ形式で運用している音楽Podcast。コンセプトは、「今よりちょっとだけ音楽が楽しくなるを目指す音楽番組!」です。Podcast名称は、「ランダムアクセスコンテニュー(RAC)」で、雑食食いの今も音楽を聴き続けている2人(コモリ、ようちゃん)と最近何を聴いていいのかわからないタケさんの三人でお届けします。

今回は、久々の「pass the mic!!」企画!コモリが愛してやまない「偉大なるロックンロールバンド」、ペル・ウブを大特集します。その奇妙で、可愛らしく、そしてとてつもなくカッコいい音楽の魅力に迫ります。
※本記事は、AIを使用してPodcast番組を文字起こし、要約をしています

今回は、20代の時からずっと追いかけていた大好きなバンドの一つ Pere Ubuを特集しました。David Thomasは、ボーカルスタイルからバンドの音作り、アティチュードや最後まで音楽を続けている姿勢など全部が唯一無二で大好きでした。ご冥福をお祈りします。10年前ぐらいに書いていたプライベートのブログ記事の中で初期の作品のレビューは書いているので、是非参考に、素晴らしいロックンロールバンドの作品を聴いてみてください。

#17『pass the mic!! vol.7(コモリ編)偉大なるロックンロールバンド Pere Ubu』

【オープニングトーク】パスザマイク、コモリ編スタート!

万博や選挙の話で盛り上がる中、今回の特集は久々の「pass the mic!!」、コモリが担当し、アメリカのカルトバンド「ペル・ウブ」を熱く語ります。1975年にオハイオ州クリーブランドで結成されたこのバンドは、プロトパンクやニューウェーブ、ポストパンクといったジャンルで語られますが、コモリは「一貫してロックンロールバンド」だと断言。その奇妙で唯一無二のサウンドは、後のオルタナティブロックに絶大な影響を与えました。中心人物であるボーカルのデヴィッド・トーマスが2025年4月23日に亡くなったこともあり、追悼の意も込めて、その偉大な足跡を辿っていきます。

 

1. Pere Ubu – Cloud 149

まずはバンド結成当初、1976年のシングルからスタート。奇妙な電子音とザラついたギターが絡み合うサウンドに、タケさんは「エキセントリックやん!」と驚きつつも「でも、ちゃんとロックンロールの感じがする」と感心。ようちゃんも、この時点ではまだ後の洗練されたアンサンブルとは違う、荒々しい初期衝動を感じると分析します。コモリは、この曲がプロトパンク的な文脈で語られることが多いと解説し、彼らの音楽の原点を探ります。初めてペル・ウブに触れるタケさんも、その唯一無二の世界観に早くも引き込まれていく様子が伝わってきました。

 

2. Pere Ubu – Non-Alignment Pact

続いては1stアルバム『The Modern Dance』からの一曲。イントロが流れた瞬間から3人とも「かっこいい!」と大興奮!ようちゃんは「リズムの割り方がめっちゃいい。気持ちいい部分が随所にあるし、アンサンブルが完璧」と大絶賛します。タケさんも「後のフガジとかXTC、ピクシーズみたいな要素が全部入ってる!」と、この時点で後のオルタナティブロックの萌芽を感じ取り、その先進性に驚愕。コモリは、ボーカルのデヴィッド・トーマスが自らを「アバンギャルド」をもじって「アバンガレージ」と称していたエピソードを披露。彼らの根底にあるのはあくまで「ガレージ」であり、「ロックンロール」なんだという強い意志が、この革新的なサウンドを生み出したのだと熱弁しました。

 

3. Pere Ubu – Humor Me (Live)

ここでライブ音源を投入!スタジオ盤とは全く違う、生々しいエネルギーが爆発します。デヴィッド・トーマスの巨体から放たれる奇声と予測不能なパフォーマンスに、タケさんは「聴けば聴くほど可愛く思えてきた!」と、その奇妙な魅力の虜に。ようちゃんも「イーグルスを狂わせたみたい」とその異様さを楽しみます。3人とも、このバンドの真髄はライブにあると確信。技術や理論を超えた場所で、バンド全体がひとつの生き物のようにグルーヴする様はまさに圧巻。コントロール不能な狂気とユーモアが同居する、ペル・ウブのライブの凄まじさを体感できる一曲です。

 

4. Pere Ubu – Navy / Kingdom Come

2ndアルバム『Dub Housing』収録の「Navy」、そして3rdアルバム『New Picnic Time』の「Kingdom Come」へ。アルバムを重ねるごとにサウンドはどんどんソリッドで硬質になっていきます。タケさんは「だんだんクレイジーになってきてるけど、洗練されてもいる」とその進化に唸ります。ようちゃんも、一見スカスカに聴こえる演奏に「一切の迷いが感じられない。その音であるべきとして鳴っている」と、その確信犯的な音作りに感心。コモリは、この時期のサウンドを「アメリカの民族音楽としてのロックンロール」と表現し、理論や体裁を超えた場所にある音楽の魅力を語りました。

 

5. Pere Ubu – Rounder / The Vulgar Boatman Bird

4th『The Art of Walking』、5th『Song of the Bailing Man』の時代へ突入。この時期、伝説的サイケバンド「レッド・クレイオラ」のメイヨ・トンプソンがメンバーに加入し、UKの名門レーベル「ラフ・トレード」に移籍。その結果、サウンドはさらにカルト的な領域へと深化していきます。「カルトバンドにカルトメンバーが入って、まさにカルト・オブ・カルト!」とコモリ。タケさんは、この複雑な音楽が持つ独特の「匂い」や「情景」に引き込まれます。ようちゃんも「名曲を書こうという意識がなく、自分の中から出てくるものを表現している」と分析。売れることや評価を度外視し、ひたすら自分たちの表現を突き詰めていく姿勢が、このバンドの凄みだと3人は再確認しました。

 

6. Pere Ubu – Breath / Texas Overture

一度解散し、90年代に再結成してからの音源へ。90年代のアルバムからの「Breath」、そして2000年代の「Texas Overture」を聴くと、サウンドが明らかにヘヴィネスを増していることに3人は驚きます。「90年代になった!」「グランジ、オルタナの音だ」とタケさん。初期のプロトパンク的な鋭さとは違う、円熟と重量感を増したロックンロールが展開されます。コモリは、この時期のメンバーが全員ロン毛のメタラーのような出で立ちになっていたというエピソードを披露し、バンドの変遷を語ります。時代と共にサウンドは変化しつつも、根底に流れる「ペル・ウブらしさ」は不変であることを証明する2曲です。

 

【エンディングトーク】デヴィッド・トーマスに捧ぐ

ペル・ウブの音楽の旅を終え、改めてデヴィッド・トーマスの偉大さを噛みしめる3人。コモリは、彼が亡くなった時、ラジオから彼の敬愛するMC5の曲が流れていたというエピソードを紹介します。彼の遺した「俺の名前はデヴィッド・ファッキン・トーマス。世界最高のロックンロールバンドのリードシンガーだ」という言葉は、まさに彼の生き様そのもの。その偉大なる魂に敬意を表し、番組は最後の一曲へと続きます。

 

7. MC5 – Kick Out The Jams

エンディングは、デヴィッド・トーマスに捧げるMC5のアンセム「Kick Out The Jams」!デトロイトが生んだ伝説的ロックンロールバンドの、荒々しくも最高にパワフルなこの曲で、今回の特集は幕を閉じます。ペル・ウブが貫いたロックンロール魂を感じながら、大音量で聴いてみてください!

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